こんにちは!技術者として仕事をしている理系サラリーマンのつぐです。
今回は「終身医療保険の必要性」について提言していきます。
皆さんはこんなセリフを聞いたことはあるでしょうか。
終身タイプの医療保険は保障を一生涯受けられるので安心ですよ。
支払い期間を終身払いにすると、保険料はグッと低くなってお得ですよ!
将来、特に老後の医療費は心配だし、安くなるなら加入してもいいかな。ってついつい思ってしまう方も少なくないと思います。
流石に嘘は言っていないでしょうが、果たして終身タイプの医療保険は本当に私たちにとって必要なものなのでしょうか。次の観点から医療保険に加入するにしても、終身タイプは選ばないほうが良い理由を述べていきます。
<終身タイプの医療保険が不要な理由>
1.医療保険の保障を一生涯受ける必要はあるのか
2.終身タイプの医療保険は本当に安いのか
あくまで個人的な見解となりますので、医療保険を選ぶうえでの参考としていただけますと幸いです。
この記事の目次
1.医療保険の保障を一生涯受ける必要はあるのか
リスクを許容できる状態であれば保険は不要。老後こそ働かなくても年金を受給できるので、老後に保険料を払ってまで加入する必要なし。
はじめに前提条件として、保険の役割について認識合わせしましょう。
▪️保険の役割 リスク発生時に生じる金銭的なダメージを軽減する役割
入院、手術時に必要な費用は?
医療保険の場合は「入院や手術といったリスク発生時に必要となるお金に備える」ことになりますね。それでは、実際にどの程度のお金が必要なのでしょうか。
厚生労働省の調査資料では、入院患者(一般病床)のおよそ9割が30日以内に退院しているデータがあること。また手術に関しても高額療養費制度を申請すれば保険適用医療が定額となることから、一声100万円あれば許容できると考えています。詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。

老後の資金繰りは大丈夫?
また中には「老後に資金が不足するのではないか」と不安を抱える方もいるかと思います。安心してください。
現在の日本には後期高齢者医療費制度という医療費の自己負担額が1割まで軽減する制度あり出費が抑えられるうえに、例え入院したとしても年金という不労所得があるので収入が無くなることはありません。この様な状況から、老後にあえてお金を払ってまで医療保険に加入し続ける必要はないと考えます。こちらも詳細を書いた記事がありますので目を通してみてください。

結論
以上をまとめますと、入院や手術といったリスクに対して100万円の資産を用意すべきであって、死ぬまでの保障は必要ありません。また老後こそ医療費負担が少なく収入がなくなることがないので、あえてお金を払い続けて医療保険に加入する必要はありません。
2.終身タイプの医療保険は本当に安いのか
合計支払額は高く、もとを取るのは難しい。人生100年時代に終身払いはナンセンス。
次にコストの話をしていきたいと思います。
元を取れる見込みがあるか試算
まず最低限の保障内容の終身医療保険の30年間の支払い期間における保険料の総額を試算しました。
<保険料試算結果>
▪️対象:終身医療保険(アクサダイレクト社)
▪️保障内容
入院給付金5,000円/日(60日型)
手術給付金(入院時)50,000円
▪️支払い期間:30年間(30歳〜60歳)
▪️保険料:1,960円/月
▪️保険料総額:1,960円X12ヶ月X30年=約70万円
次にこの保障内容によって受けられるリターンについて考えましょう。
一般的に医療保険は設定された入院期間(この場合は60日間)を超えると、さらに保障を受けるためにインターバル(この場合は180日間)が必要となります。この条件を考慮すると実質1つの病気に対して受けられる保障額は最大35万円となることがわかります。
つまり支払った70万円のもとを取るためには、長期入院を3回以上経験しなければいけません。入院する確率は年1%程度になりますので、よっぽど体に不安を抱えている人でなければ元を取ることは難しいでしょう。(殆どの場合損します。)
終身払いは安い?
続いて保険屋さんの常套句であるところの終身払いは本当に安いのでしょうか。先ほどの保障内容で終身払いに設定すると保険料は1,960円/月→1,220円/月となりました。月々の支払額は確かに安くなりましたね。
総額にしたらどうでしょうか。30年払いでは総額で70万円でしたが、終身払いでは大体48年でその金額となります。30歳から換算して78歳ですね。そして当然ながら終身払いではその後も払い続ける必要があります。
近年の医療の発達で人生100年時代と言われる世の中で、78歳で死を迎えるとは思えないですよね。そうなると、実はトータルコストで30年払いより高くなる可能性がグッと高まると言えます。
また終身払いでは老後こそ保険料の負担が重くのしかかってきます。特にリタイア後の年金受給者の場合、限られた収入の中での死ぬまで掛かる出費は意味合いが全然違ってくるかと思います。
これらのトータルコストと限られた収入の中での出費の重さの観点から終身払いは安くありません。
結論
以上をまとめますと、終身医療保険は元が取れず高くつく可能性が高い。また終身払いは余計に出費を増やすことになりかねないのでオススメしません。
医療保険が必要な人はどうすればいいの?
これまで終身タイプの医療保険について必要ない理由を述べてきましたが、結局のところどうすべきなのでしょうか。結論は次の通りです。
<入院、手術リスクに対する備え>
▪️100万円の資産を貯める
▪️資産が足りない場合、貯まるまで「定期タイプ」の医療保険に加入する
結局のところリスクを許容できる状態することを目指すべきであって、それまではできるだけ無駄の無い保険に加入することをオススメしています。
例えば今回コスト試算したアクサダイレクトでは30歳からの10年間の「定期タイプ」にすると840円/月となります。そしてこの10年の間に保険が不要な状態まで資産形成していけば最低限の出費でリスク管理できたと言えるのではないでしょうか。
これまで保険に関する記事を幾つか書いています。ご興味がある方はぜひ目を通してみてください。

