ビジネススキル

整理、整頓をすると仕事の効率が上がる!?オフィスワーカーにも通用する片付けのススメ

 こんにちは!技術者として仕事をしている現役理系サラリーマンのつぐっちゃんです。

 ここでは仕事の進め方に悩むサラリーマンや会社でどう働くのか学びたい学生の方に向けて役立つコンテンツを配信しています!

 今回は片付けの効果について学んでいきましょう!!


<これだけはお伝えしたい!アクションプラン>
 ・仕事を効率化させるために整理整頓をする
 ・「いるもの」と「いらないもの」の判断基準を持つ
 ・「いるもの」は頻度や作業を考えて置き場所を決める

片付けをすると売上げが上がる

<参考図書>
「[図解]トヨタの片づけ」
OJTソリューションズ

 
片付けをすると、ムダが無くなり、効率が上がり、売上げが上がる

片付けが出来ていないと稼いだ利益を圧迫する。そのような感覚はお持ちでしょうか。製造現場ではよく見かける「5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)」と言う文字ですが、本書ではこの考えはオフィスワーカー含め全てのビジネスマンに通用するビジネスツールだと主張しています。

 なぜ片付けがビジネスに関係するのか。そしてどうやって片付けたらいいのか。本記事ではこれらの観点に絞ってご紹介させていただきます。

片付けないと生じる4つのムダ

 物を持つことはコストであり、必要なものだけを適切な場所に置く

 本書では片付けが出来ていないと時間ロスやコスト、ミスが発生するため、結果的に会社の利益が下がると述べています。それは次の4つのムダが原因と言われています。

<利益を圧迫する4つのムダ>
①スペースのムダ:占有する場所
②時間のムダ:探す時間
③間違えるムダ:作業ミス
④取りに行くムダ:取りに行く時間

 4つのムダから言えることは、「物を持つこと自体がコスト」であり、「適切な場所にモノを置く必要がある」ということです。これらの認識を持って片付けをして、4つのムダを無くすことが仕事の効率化へ繋がる一歩となるのです。

整理、整頓とは

 仕事を効率化させる片付けの方法は整理、整頓である

 具体的にどのように4つのムダをなくしていけば良いのでしょうか。本書では整理、整頓するだけでも効果は十分あると述べられています。その整理、整頓をするとはどういうことをいうのか次にまとめました。

■整理
「いるもの」と「いらないもの」を分け、「いらないもの」は捨てる。


■整頓
「必要なもの」を「必要な時」に「必要なだけ」取り出せるようにする。

私的にざっくりとまとめると、モノはできるだけ減らして、必要なものだけを頻度や数量を考えて置きましょうと解釈しました。

整理のコツ

 「いる」「いらない」を分ける判断基準を持つ

 ここからはどうやって整理整頓して行くかのヒントをご紹介します。まずは整理する上でのコツは、捨てるための判断基準を持つことです。本書には例として時間を挙げています。

<時間を判断基準にする例>
■いま使うもの = いるもの →所有する


■いつか使うもの = いるもの/いらないもの →期限を設けて判断する


■いつまでたっても使わないもの = いらないもの →捨てる

ここでは使う頻度で判断しています。「いつか使うもの」というグレーゾーンには期限を設けて、それまでに使わなかったら「いらないもの」と判断して捨てるという塩梅です。この手法は個人的にもオススメで、いつか使うかもと思って持ち続けてしまっていた資料やサンプルもこの判断基準で捨てることができました。

整頓のコツ

 ・使う頻度によって置き場所を決める
 ・付随作業がゼロになるように置き場所を決める

 続いて「いらないもの」を捨てた後に残った「いるもの」はどのように配置すれば良いのでしょうか。ここでは整頓のコツを2つ紹介させていただきます。1つ目は、使う頻度が多いものほど近くに置くことです。2つ目は、付随作業がゼロになるように置き場所を決めることです。

 1つ目はイメージしやすいと思いますが、例えば1ヶ月後に使う予定のあるものを、デスクの上に置いていると1ヶ月間その場所を占有してしまいますよね。使う頻度の少ないものは離れた棚や倉庫に仕舞うことで、手元にはすぐ使うものだけが残り、ムダなく作業することができます。

 2つ目は体を動かす時間を最小限にするようにものを配置する考え方になります。例えば報告書をパソコンで作成する場合、パソコンに文章を打ち込む主作業と、必要な資料を取り出す、プリントアウトするといった付随作業です。ここで、付随作業の時間をできるだけ少なくしていくと、仕事がより効率的になっていきます。

おわりに

 子供の頃から当たり前の様にやらされていた片付けですが、見方を変えると仕事の生産性を上げるツールになるということを感じていただけましたでしょうか。一見僅かに思える時間でも積もっていくとロスも大きくなるので、ムダを無くすという観点でぜひ身の回りを見渡してみてください。

今回は片付けの方法に絞って整理、整頓が中心となりましたが、本書には他の3つのS(清掃、清潔、しつけ)についてもフォローしています。最終的には周囲の人をどの様に巻き込んで習慣化させるのかも触れられており、ご興味ありましたらぜひ手に取ってみてください。

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