こんにちは!技術者として仕事をしている現役理系サラリーマンのつぐっちゃんです。
今回のテーマは、悩みに対する考え方となります。
生きていれば悩みは付きものですよね。人によってはどうしたら良いのか分からなくなってしまって身動きが取れなくなる、という経験をした方もいるでしょう。このような悩みに対してどう向き合えば良いのか知りたくありませんか。
そこで本記事では次のことをお伝えすることを目的としています。
悩みに向き合うための4つの手順を知る
長年朝日新聞の人生相談コーナーの回答者が多種多様な悩みと向き合った結果見出した思考法となります。どうして悩みは生じるのかを知り、4つの手順を踏むことで再現よくスッキリすると思います。興味のある方はぜひ最後まで目を通してください!
この記事の目次
参考図書
「悩みのるつぼ〜朝日新聞社の人生相談より〜」
岡田斗司夫 FREEex

悩みとは
悩みとは複数の問題がこんがらがった状態
悩みとは実は複数の問題から構成されているというのが著者の見解です。何個かの問題がこんがらがって互いにリンクすることで、まるで解決も考えるのも不可能に思えてしまう状態が形成されてしまいます。
そして悩みの成分である一つ一つの問題は単純であることが往々にしてあるのです。本書の例を挙げますと、次のようになります。
<悩み>
「お腹がすいてご飯が食べたいんだけど、お金がない!。でも、誰に借りに行ったらいいんだろう。人にお金借りるなんて恥ずかしい。どうすればいいんだろう。」
<個々の問題>
・お腹がすいた
・お金がない
・人にお金を借りるのは恥ずかしい
このように悩みについてよくよく考えて見ると個々の問題が見えてくるのが殆どなのです。
悩みに向き合う4つの手順
悩みとは何なのか確認できたところで、悩みに向き合うための4つのステップをご紹介します。
<悩みと向き合う4つの手順>
1.悩みを書き出す【客観視】
2.悩みを個々の問題に分解する【仕分け】
3.解決可能な問題に焦点を当てる【フォーカス】
4.なぜこれまで解決できなかったのか考え対応を決める【追い込み】
1.悩みを書き出す【客観視】
悩んでいる時は頭のでぐるぐる考えてしまってモヤモヤしますよね。まずは文字に起こして見ましょう。気になることや嫌なこと、本当はやりたいことなど自分が感じたことを思いつくままに書き殴っていきます。
実際に書き出してみると、この時点でスッキリしてしまうこともあります。モヤモヤしている原因が何なのかはっきりしないことに悩んでいるのかもしれませんね。
とにかく書いて客観視して見る。余談となりますが、これはアイディア出しなどにも有効なので、興味のある方はこちらの記事もぜひ一読してみてください。

2.悩みを個々の問題に分解する【仕分け】
悩みを書き出した後は分解です。悩みを構成する個々の問題は何なのか、じっくり眺めて仕分けしていきましょう。
特に本当に言いたいことはなんなのか、自分に問いかけて問題をはっきりさせていきましょう。
3.解決可能な問題に焦点を当てる【フォーカス】
分解された個々の問題に対して、どれに手をつけるのか絞っていきます。
個々の問題について、ひとまずは本書の次の基準に照らし合わせてみてください。
①今すぐ、自分が手を打たなければならない問題
②年内に、自分か誰かが手を打たなければならない問題
③いずれ、人類が解決しなければならない問題
①の基準に当てはまる問題。明日の発表資料が完成していない。来月のローンがこのままだと支払えない。など、これは今すぐに考えるべき問題となります。最優先に対応していきましょう。
②の基準に当てはまる問題。私の本当にやりたいことはなんだろう。どうしたら子供の成績が上がるのだろう。など、中長期的に考えるべき問題となります。これは①の問題があるのであればひとまずは置いておきましょう。
③は「どうして人は争うのでしょう」といった悩みとなります。このような類の問題は個人でどうこうできるものではなく人類が手をつけるべき問題となります。この手の問題も目の前に解決すべき問題がある場合は一旦保留としましょう。
4.なぜこれまで解決できなかったのか考え対応を決める【追い込み】
取り組むべき問題が見えてきたら、解決策について考えてみましょう。本書には不安の解消方法として、次の2つ記載しています。
<不安の解消方法>
解消方法1 不安の種を解決する
解消方法2 不安の正体をはっきりさせ、真正面から見つめ、覚悟を決める
本書には「夫がタバコをやめてくれない」という悩みに対して、次の方法を提案しています。
解消方法1 → 禁煙させる
解消方法2 → 夫は喫煙が原因でいずれ死ぬ。そう覚悟を決める
ここで重要となるのは「悩みの原因は必ずしも無くせるわけではない」ということです。特に他人の行動が原因となる場合、基本的に他人を変えることはできません。
変えられるのは自分だけ。そう割り切って、悩みとどう向き合うのか、決断することも一つの答えなのです。
おわりに
悩みとの向き合い方についていかがでしたでしょうか。頭の中でぐるぐる考えているだけでは前へは進めません。
本書には「オタク息子に悩んでいます」、「コミュニケーションって何?」など本当に多種多様な相談内容が記載されています。そしていずれの悩みに対して思わず頷いてしまうような回答をみると、人の抱える殆どの悩みがこのプロセスで対応できるのではないかとも思います。
今回ご紹介した悩みとの向き合い方に特別必要なものはありません。まずは悩みとは何なのかを知り、一度本手順を試してみてはいかかでしょうか。
![]() | オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書) [ 岡田斗司夫 ] 価格:1,034円 |
