こんにちは!技術者として仕事をしている現役理系サラリーマンのつぐっちゃんです。
結婚や出産等を機に死亡保険を検討される方も多いと思います。実際に保険を調べてみると、多種多様な保険が出てきて次のように考えたことはありませんか。
なにを基準に保険を決めれば良いの??
本記事は死亡保険を検討されている方に向けて、次のことをお伝えすること目的としています。
これだけは知っておくべき死亡保険を学ぶことで、保険を決める際の最低限の判断基準を持つ
この記事の目次
これだけは知っておくべき保険
保険を決める際の軸として活用していただくために、今回2つタイプの死亡保険をご紹介します。
これだけは知っておくべき死亡保険
■保険①
貯蓄性特化の『 低解約返戻金型終身保険(短期払い)』
■保険②
解約返戻金”0”の格安『定期保険』
保険①は貯蓄性が高く支払いも高い保険、保険②は掛け捨てとなるが支払いが安く済む保険となります。一見両極端に見えるこれらの保険の特徴を知り、使い方を学ぶことで、実際に保険を検討される時の判断基準の一つとなるでしょう。
より具体的にはこの2つの保険をベースに他の保険と比較することで、保険の良し悪しが判断しやすくなるはずです。そして本当に必要となる保険は何なのか、考える手助けとなれば幸いです。
貯蓄性特化の『 低解約返戻金型終身保険(短期払い)』
終身保険の一種で、貯蓄性に特化した保険といえます。一般的に保障期間中に保険を解約することになった時、解約返戻金という支払った保険料から戻ってくるお金が発生します。この低解約返戻金型終身保険は、払い込みが終わるまでの解約返戻金を通常より低くする代わりに、払い込みを完了すると解約返戻金がそれまで支払った保険料と同程度の金額まで跳ね上がります。つまり払い込み終了後に支払った保険料の殆どが戻ってくるのです。
低解約返戻金型終身保険のメリット
1.貯蓄性が高く積み立てながら保障をうけられる。
2.条件を満たせば実質支払う保険料が0にできる。
3.生命保険料控除により節税できる。
1.貯蓄性が高く積み立てながら保障をうけられる。
この保険の最大の特徴は貯蓄性の高さにあります。保険料を払い込んだ後であれば支払った保険料の殆ど、場合によっては全額戻ってきます。つまり毎月お金を預け入れして積み立てながら保険サービスを受けることができるのです。ただし積み立て中に預けたお金は自由に引き出すことができないので注意が必要です。(これがデメリットになりますが。)差し詰め超長期の定期預金に保険サービスが付いたようなイメージでしょうか。
2.条件を満たせば実質支払う保険料が0にできる。
この手の保険は払い込みが終わった直後に解約返戻金が少なくとも保険料総額の90%以上になるように設定されています。そして、そのまま契約を継続すると保険料の支払いは無いのにさらに解約返戻金が増えていきます。解約返戻金に利率が適応されるためです。つまり払い込み終了後にも契約を継続すると、実質支払う保険料が0ないしはそれ以上にすることができます。元々保障は一生涯続く保険なので、資金難でない限りは老後の隠し資産として取っておくのが良いでしょう。
3.生命保険料控除により節税できる。
死亡保険は生命保険料控除の対象となり、毎年支払った保険料に応じて控除される金額が決まります。生命保険料控除自体は他の死亡保険でも受けられますが、終身保険は支払い期間が長いため長期間節税効果をうけることができます。
低解約返戻金型終身保険のデメリット
1.月々の支払金額が高い。
2.支払ったお金は自由に引き出せない。
3.支払い途中で解約したときの損失が大きい。
4.保険会社倒産リスクや物価変動リスクあり
1.月々の支払金額が高い。
シミュレーションしますと、保険料が高いと思いませんか。終身保険は保障が一生涯続き、保険金の支払いが必ず発生するためです。いずれ保険金を100%払う必要があることから、基本的に保険料≒保険金となり月々の支払いは高くなります。そして支払いの負担が大きい分、家計へ影響を及ぼすリスクが増してしまうので注意が必要です。
2.支払ったお金は自由に引き出せない。
貯蓄性の高さから積み立て預金のように見なすことができますが、実際は保険サービスを受けるために支払っているコストになります。当然支払ったお金は銀行預金のように自由に引き出すことはできません。長期間かけて払い込みを完了するという条件を満たすことによって初めて貯蓄性を発揮するのです。
3.支払い途中で解約したときの損失が大きい。
この保険を契約するにあたり、一番損することは途中解約することです。最大の特徴である貯蓄性を賄うために、支払い期間中に解約した場合に発生する返戻金が低くなる制約があるからです。ただでさえ保険料の負担が大きく支払いを継続できなくなるリスクが高いのに、払い込み期間中に解約したときの損失がより大きくなってしまう。そのため、家計への負担が小さいく支払いが滞らない程度の保険料を選んで運用すべきです。万が一途中で支払いが苦しくなった場合は無理はせず、傷が深くなる前に早期の決断をお勧めします。
4.保険会社倒産リスクや物価変動リスクあり。
こちらは長期間の契約になるが故のデメリットになります。代表的な支払い期間は約30年となります。つまりこのサービスを受けるためには30年後も保険会社が存続していることが必要なのです。そのため、このような高額で長期間継続する商材は実績・信用のある大手保険会社とすべきです。
また、忘れてはいけないのが物価変動リスクです。仮に返戻金を受け取るのが30年後として、30年後の100円は今の100円と同じ価値でしょうか。昨今では主に人件費や資源の高騰や消費税増税の影響を受けて物価は上がってきています。アイスクリームなんてひと昔前は100円だったものが今や140円程度になってますよね。今後どうなるかわかりませんが、お金の価値は変動することを考慮にいれて掛ける保険金を検討したほうが良いでしょう。
解約返戻金”0”の格安『定期保険』
定期保険の一種で、支払いの安さに特化した保険といえます。基本的に定期保険は保障期間を短く、期限を過ぎると保障が無くなるいわゆる掛け捨て型となります。そのため、若い時期や短期間の契約では死亡リスクがその分小さくなるので安くなります。そして今回ご紹介する定期保険は、余計なコストが少ないネット型保険会社が提供する支払い期間中の解約返戻金を無くすことで一種の究極の安さを実現した保険となります。
解約返戻金0の定期保険のメリット
1.保険料が安く家計への負担が少ない
2.途中解約しやすい(辞めやすい)
3.複雑なことを考えなくて良い
1.保険料が安く家計への負担が少ない
この保険の最大のメリットはとにかく安いこと。1000万円レベルのまとまった保険金をかけたとしても終身保険と比べると圧倒的に安いため、その分家計への負担が少なくなります。
2.途中解約しやすい(辞めやすい)
費用負担が少ないため勿体ない精神がはたらき難く途中解約のハードルが低い(辞めやすい)です。必要最低限のサービスを受ける前提なので尚更かもしれません。これの何が良いかというと、状況に応じて保険内容をコントロールしやすい点です。 結婚、子育て、老後などライフステージによって死亡後の必要資金は変わっていくと思います。その時々で必要であれば保障を手厚くし、不要な場合は解約することを比較的容易にできます。
加えて言うと、もし保証期間中に保険会社が倒産してしまっても、もとから完全な払いきりで費用負担が小さいのでダメージは僅かです。その時点から加入すると若干保険料が高くなる程度でしょう。
3.複雑なことを考えなくて良い
よく店頭まで話を聞きに行くと、「××だと心配ですよね、〇〇特約などいかがですか。」などとオプションを勧めてきます。言われると心配になってきてしまう人も多いと思いますが、始めから最も安い保険を選択する前提であれば迷うことはありません。死亡保険は本質的に死んだ時にお金が支払われる。ただそれだけです。
解約返戻金0の定期保険のデメリット
1.支払った金額の分だけ資産がマイナスとなる
2.保障期間が限定的
1.支払った金額の分だけ資産がマイナスとなる
掛け捨てとなり貯蓄性が無いので、万が一が起きない限りは費用として払い続けることになります。本来保険というサービスを受けるための費用なのでおかしなことはないのですが、貯蓄の観点も知っておいて損はないかと思います。
2.保障期間が限定的
終身保険と異なり保険期間が限定的なので、保障を継続するためには都度更新する必要があります。あまりにも気にしていないと、いざ保険を使うときになった時に保障を受けられないとなったら目もあてられません。
結局メリット金額はいくら??低解約返戻金型終身保険と定期保険を比較検証
今回ご紹介する低解約返戻金型終身保険が掛け捨ての定期保険と比べどれだけ金額メリットがあるのか、具体的に次の条件で検証してみました。
■保険金:500万円
■支払い期間:30歳より30年間
■年収:500万円(30年間同額とする)
■税率:住民税10%+所得税10%=20%(参考HP)
■比較保険
<低解約返戻金型終身保険>
長生き支援終身|東京海上日動あんしん生命
<定期保険>
定期死亡保険|ライフネット生命
<低解約返戻金型終身保険>
・月額保険料:13,685円
・保険料総額:493万円
・解約返戻金(払い込み終了後):478万円(返戻率97%)
・生命保険料控除額(参考HP):年間68,000円、30年間204万円
・節税金額:204万円 X 20% =41万円
・収支:+26万円
<定期保険>
・月額保険料:1,140円
・保険料総額:41万円
・解約返戻金(払い込み終了後):0円(返戻率0%)
・生命保険料控除額(参考HP):年間26,520円、30年間80万円
・節税金額:80万円 X 20% =16万円
・収支:-25万円
■低解約返戻金型終身保険のメリット金額:51万円
基本的に定期保険で問題なし
今回ご紹介しました2種類の保険についてどのように活用していけばいいか考えてみましょう。以下個人的な見解を載せますが、ぜひこの考え方をベンチマークに自分なりに考えて保険を最大限活用していきましょう!
基本的には月々の支払いを抑えた定期保険で問題ないと考えます。現時点で現金をできるだけ手元に残すことで生活資金や投資資金に回す自由度が増すためです。
ただし、もし毎月貯金する余裕があり、かつ長年動いていないお金がある場合、何かしら活用した方が良いと考えています。銀行に預けているだけではそのお金は減ることはないけれど増えることもありません。それならば少しでもお金に働いてもらおうというわけです。
余剰資金の活用方法は様々ありますが、一つの手段として貯蓄性の高い保険も選択肢に入れてみてください。
生命保険の必要性について、どう判断すれば良いかこちらでまとめています。よろしければご覧ください。

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